わたしの原点「母子生活支援施設での虐待防止イベント」
わたしがソシオエステティックで一番したいこと
わたしは今、病院や社会福祉施設向けのエステ「ソシオエステティック」の資格取得に向けてインターン実習中です。
エステティックというと、脱毛や痩身など若い女性向けの美容サービスのイメージが強いかもしれません。
しかし、医療や福祉の現場でもその技術が取り入れられ、心理的効果が注目されています。
ソシオエステティックは、病院や介護施設などで、フェイシャル、メイク、マニキュア、ハンド、フットの中からご利用者様に合わせた施術をするのですが、時には活動の一環でワークショップやイベントをすることもあります。
先日も、母子生活支援施設で「親子のハンドトリートメント」のイベントのご依頼を受け、開催させていただきました。
母子生活支援施設とは?
みなさんは、母子生活支援施設をご存知でしょうか?
18歳未満の子どもがいる母子家庭など、生活上の問題を抱えたお母さんと子どもが一緒に入所し、生活安定のための相談や支援を受けながら、自立を目指して生活する施設です。
経済的困難、養育困難、未婚で出産など様々な理由でご利用されていらっしゃいますが、近年、増えているのが夫やパートナーからの暴力(DV)です。
2000年には、「児童虐待防止法」が成立し、18歳未満の児童が虐待を受けていると思われたら、発見した者すべてが児童相談所などに通告し、保護しなくてはならなくなりました。
そのため、母子生活支援施設への入居理由として児童虐待も増えています。
ソシオエステティシャン養成講座で、母子生活支援施設についての講義を受け知ったのですが、近年、減少傾向にあるそうです。
個人と自由を求める時代のニーズに合っていなくて、「オワコン化」しているのではないかというお話もありました。
また、知られていないもう一つの理由として、夫からのDVや子どもへの虐待から逃れるために入居しているので、広報活動ができないからです。
初めて訪問した母子生活支援施設の印象
わたしも始めて伺うときは、どんなところかわからなくて緊張しましたが、施設の新旧はあるものの、どこも温かく家庭的な雰囲気で安心して暮らせる場所づくりがなされています。
ちょうどそのときも、小学生のお子さんが「ただいま〜」と学校から帰って来たところでした。
そこから、お仕事に通っていらっしゃるお母さんもいらっしゃいます。
施設というより、「大きな家」という感じで、まさに利用者にとっての生活の場なのだと実感します。
また、わたしが関わった母子支援員の方々は、みなさん明るく親切で、何より利用者の自立に向けて熱心です。
きっと、利用者にとって「大きな家族」のような存在なのだと思います。
そんな熱心な職員の方々に出会え、わたしの想いに賛同していただけ、一番やりたかった「親子のハンドトリートメント」のワークショップが実現したことは光栄です。
「こんな素晴らしい施設があるのならみんなに知らせたい」と思うのですが、利用者の安全と安心のため隠さなければなりません。
(入居をご希望される方は、お住まいの市区町村の福祉課にお問い合わせください。)
そのため、今後は地域と母子生活支援施設をつなげる存在にもなっていけたらと考えています。
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