ソシオエステティシャンを志したきっかけ「児童虐待防止」
虐待の連鎖を断ち切りたい!
わたしがソシオエステティックを学ぼうと思ったきっかけは、コロナになり児童虐待のニュースを見るにつれ、なんとかしてその暴力の連鎖を断ち切りたいという想いが強くなったことでした。
わたしはエステティシャンとして、「触れる」ことを生業としています。
その人を癒したり、励ましたりできる手が、暴力に使われることに心を痛めずにはいられません。
そこで、活動の場を探していたときにソシオエステティシャンが母子生活支援施設で活動していることを知りました。
それまでは、周囲に母子生活支援施設を利用している人もいませんでしたし、近所にそういう施設があるという話も聞いたことがありませんでした。
サロンのお客様に児童相談所にお勤めの方がいらっしゃり、わたしの想いをお伝えしたら、賛同して背中を押してくださりました。
コロナ禍で児童虐待が増加
児童相談所では、児童虐待の相談件数が、コロナ禍になってから急増しているとのことです。
虐待はあってはならない。
でも、もし誰からも大切にされず、自分も親からそのように虐待されていたとしたら‥
残念なことに、虐待をする人は、自分も虐待を受けていることが多いという事実があります。
どうして、自分がされて辛かったことをまた配偶者や子供にしてしまうのでしょう。
わたしの周囲にも夫のDVが理由で離婚した方がいらっしゃいますが、昭和生まれの夫は自分の父親が母親にそうしていたため、そういうものだと思っていたそうです。
母親も、男はそういうものだと思っていたそうです。
だから、相談しても、「あなたも我慢しなさい。」と言われたそうです。
確かに、私の子供時代は、仕事熱心で、家庭のことは妻に任せて子どもの問題と向き合おうとしない父親がたくさんいたように思います。
子供と触れ合うどころか、遊んだこともないような父親もいたのではないでしょうか?
子育ては思うようにいかないことばかりです。
親もいっぱいいっぱい。
そんなとき、子供が泣いたり、駄々をこねたり、叫んだとき、あなたならどうしますか?
もし、子供とのコミュニケーション方法を知らずに親になってしまったら‥
子どもを黙らせるには恐怖(暴力)が一番手っ取り早いと考えてしまいませんか?
安易な考えかもしれませんが、自分が愛情を感じられずに成長してしまうと、愛情のかけ方がわからないのではないかと思います。
スキンシップは一番のコミュニケーション
わたしは、職業柄、触れることは一番のコミュニケーション方法だと考えています。
(以前のブログ記事 「トリートメントはコミュニケーション術」 をご参考ください。)
わたしには、3人の子供がいます。
わが家では子どもがことあるごとに「マッサージして」とトリートメントをせがんできました。
身体が解れると気持ちも解れるのでしょうか?
それとも、本当は話がしたかったのでしょうか?
トリートメントをしていると、「最近、友達とうまくいっていない」「部活が忙しくて勉強できない」など、ぼそっとこぼします。
そして、トリートメントが終わると「ありがとう!もう大丈夫。」と言って、晴々とした顔になります。
ワークショップで、あるお母さんが「子どもの笑顔が見れて良かった!」と嬉しそうにおっしゃってくださいました。
笑顔を失ってしまう程のどんな辛いことがあったのだろうと、考えずにはいられませんでした。
人は弱く、安易なものに流されやすい。
そこに、危うさがある。
しかし、暴力を受けた人こそ、人の痛みがわかり、やさしくなれると信じています。
もし、手をあげたい衝動に駆られたら、そんなとき思い出して欲しい。
「親子のハンドトリートメント」
トリートメントが暴力の連鎖を止める手段となればよいと考え、今後もこの活動は続けていきたいと思います。
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