【体験】婦人保護施設での「笑顔になるフェイシャルケア」
婦人保護施設で一番人気はフェイシャルケア
初めて婦人保護施設をインターンシップで訪問したとき、「エステといえばフェイシャル」と思われたのか、みなさんフェイシャルの施術の後にメイクをして欲しいとのご依頼を受けました。
しかし、わたしはただ施術をするということはしません。
私はメイクのプロ(美容師)ではないため、キレイに仕上げることを目的としていません。
ソシオエステティックでは、施術をとおして癒し励ますことを目的としています。
特に、退所を控えて自立支援を目的にしている方には、積極的にレッスン形式でアドバイスしながら施術します。
自分を大切にするフェイシャルケア
わたしは、「顔は心と身体の状態を映し出す鏡」だと考えています。
顔に関心を持っていただき、お手入れすることは、自分を大切にし愛しむことに通じると考えています。
誰からも教わったことがなくてお手入れしたことがない方には、スキンケアやメイクの仕方を説明を交えながら施術をします。
自己流でお手入れしていらっしゃる方には、クレンジングや化粧水の付け方などいつものスキンケア方法を再現してもらいながら、正しいコットンの使い方や手の圧や方向などをアドバイスします。
メイクではファンデーションを半顔、ご自分で付けていただいたり、アイブロウペンシルを持って眉の描き方をレッスンしたりします。
ご自分でも体験していただくことで、より、ご自分の顔に関心を持っていただけるように感じます。
ご自分の顔に感激する入居者様
始めは、多くの方がご自分の顔に関心がなかったり、諦めや決めつけを持っていらっしゃるように感じます。
鏡の中でどんどんと変化していくご自分を見て驚き、様々な反応があります。
思わず「うわぁ。」と歓声をあげる方
「わたしじゃないみたい。」とつぶやく方
「この顔、好き!」と喜ぶ方
始めはうつむいていたけど施術が終わるころには顔を上げている方
鏡を覗き込んでまじまじとご自分の顔を見ていらっしゃる方
しっかりとスキンケアした後にメイクをするとどどなたも表情がパァーっと明るく変化し、心からの笑顔が引き出されます。
メイクで心も体も軽やかに
また、キレイになると嬉しくなり、心が弾んでおしゃべりになるのを感じます。
スキンケアやメイクに関することから始まり、お肌や爪のお悩み、仕事で起こったこと、施設での生活のことなど‥ 施設のスタッフには話しにくいことも、他人だから話せることもあり、お話くださります。
もちろん、個人情報は決して公開することはないため、安心してお話いただけます。
わたしも経験がありますが、感動すると心が軽やかになり、他人と共有したくなる感覚ってありませんか?
美しい景色を見たとき、美味しい料理を食べたとき‥
誰かに伝えたいと思う感じと似ている気がします。
そしてキレイになると、誰かに見せたくなり、施術を受けられた方はみなさん、足取りも軽やかに施設のスタッフの方に見せに行かれます。
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