「女性の引きこもり問題」を解決するために今できること
悔やんでも悔やみきれない経験
わたしには、過去に悔やんでも悔やみきれない経験があります。
あるお客様から、お母様がうつ病の気があると聞いていました。
それは、お婆様(お母様の実母)がお亡くなりになり、その喪失感から癒えることもなく、お父様(お母様の夫)が脳梗塞で半身不随になられ、自宅での介護が始まりました。
一家の大黒柱が病気になり、その心労は相当なものだったと思います。
わたしはご自宅に化粧品をお届けする時、何度かお目にかかったことがあるのですが、いつもしっかりとメイクをされ、髪もセットされ、とてもおキレイな方でした。
しかし、その出来事を機に、メイクをするのも、髪をセットするのも億劫になり、
「こんなにみすぼらしくなっちゃって」
と、よくこぼしていたそうです。
そこで、お客様が
「お金を出してあげるから、エステにでも行ったら?」
と何度もおすすめしてくださったそうですが、家から出たがらなかったそうです。
そして、忘れもしないあの日。
「母が亡くなったので、明日のエステはお休みにさせてください。」というメール
自死でした。
もし、わたしがお宅を訪問してエステができていたら‥
もし、その辛いお気持ちを聞いて差し上げれたら‥
もし、異変にいち早く気づいて、病院につなげることができていたら‥
もし‥もし‥考えても仕方のないことばかりを考えてしまいます。
女性の引きこもりが急増
先日、テレビで女性の引きこもりが急増していることを知りました。
男性は、会社を辞めるため、引きこもった時、明らかになりやすいけれど、女性の場合、結婚、出産、育児、介護を機に仕事を辞め(辞めさせられ)、そのまま引きこもりになることが多いため、認知されにくいそうです。
そんな社会から断絶され、家に取り残された方々に寄り添うことも、立派なソシオエステティシャンの仕事だと思います。
レスパイトケア
レスパイトケアとは、介護する側の方が疲弊してしまわないように休息をとってもらうことです。
真面目な人ほど「自分が何とかしなくちゃ」と頑張ってしまうものです。
でも、誰かに甘えていいんです。
手を抜いてもいいんです。
誰にも言えなかった弱音を吐いたり
不安な気持ちを打ち明けたり
ちょっと困ったことを自然に話せたり
悪口や愚痴を言ったり
自分だけの癒しの時間を持っていただくことで、明日、また頑張れるのです。
そんな時間が必要なのです。
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