「ソシオエステティック」は笑顔のコミュニケーション




エビデンスが乏しいソシオエステティック


ソシオエステティックの開拓をするとき、そのエビデンスを求められることがあります。


スキンシップで愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが増えることは有名ですが、それ以外では思い当たりません。 


(オキシトシンについては、ブログ記事 「愛情たっぷりトリートメントでオキシトシンアップ」 をご覧ください。)


 わたしたちは経験からその効果を知っていますが、医学的に根拠のないことが多く、研究実績が乏しいのが現実です。 


しかし、近年、医学の分野で笑顔が心身の健康にもたらす効果に着目した研究が進められ、科学的に証明されてきています。



笑顔はどうして心に良いのか?


人は嬉しい時や楽しい時に笑顔になります。

そのため、ソシオエステティックで経過を観察するとき、ご利用者様の笑顔はとても重要なポイントになります。


笑顔になると、まずストレスホルモンであるコルチゾール(副腎皮質から分泌されるホルモン)を減少させます。


不安感やストレスを軽減するドーパミン(中枢神経系に存在する神経伝達物質)、痛みを和らげたり神経を落ち着かせるエンドルフィン(脳内で生成される神経伝達物質)、幸福ホルモンと呼ばれるセロトニン(神経伝達物質の1つ)といった神経伝達物質が分泌されます。 


 これらは「快」の気持ちに関係する神経伝達物質として知られており、笑顔の感情が引き起こす肯定的な感情や幸福感を増幅させます。 


 具体的には、ストレスの軽減や不安感の緩和、心身のリラックス効果や幸福感の増大などが期待できます。


 また、笑顔を見た他人も同じように、脳内にこれらの物質が分泌され、お互いにいい気分が伝染すると言われています。



ソシオエステティックは笑顔の処方箋


わたしが活動している母子生活支援施設や婦人保護施設には、虐待を受けた方、精神疾患を抱えた方、発達障害をもつ方などさまざまな方が暮らしています。


これまで活動してきて感じることは、生活に課題を抱えている方はストレスを感じやすく、慢性疲労、倦怠感、憂鬱感、不安感、何をするにも億劫になる、自分を責めるなどの症状が現れます。


そのような方にソシオエステティックの美容ケアを行うことで、一時でも気持ちが晴れたり、嫌なことが忘れられたり、不安感が軽減したり、緊張を解すことができました。


わたしは、この活動を継続することで、今後、もっと良い効果が期待できると考えています。



ソシオアシス

SOSIOASIS(ソシオアシス)はフランス語で社会を表すSOCIO(ソシオ)とOASIS(オアシス)を合わせた造語です。 社会の困難や厳しい状況の中での安らぎや安息の場所でありたいという意味が込められています。

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