【体験】「ソシオエステティック」は気分転換の手段
入居したての方には気分転換に
婦人保護施設では同じ美容ケアをするのでも、入居したての方と退所が近い方とでは目的が違ってきます。
以前、退所が決まった方に自立支援のメイクを施した時のことを書いたことがありました。
(詳しくはブログ記事 「【体験】婦人保護施設での「笑顔になるフェイシャルケア」 をご覧ください。)
入居の理由はさまざまですが、例えばDVが理由の場合だと、被害から逃れるために着の身着のまま入居されることも少なくありません。
わたしたちは生活する中で、それぞれのストレス解消法をもっているものですが、そういったものが一切ない空間ではいくら安全は確保されていても息がつまるものです。
また、辛い記憶や心配が脳裏から離れず、考えないようにしてもつきまとってしまうようです。
ソシオエステティックでは、化粧品やアロマオイルで五感に訴えかけることができるため、気分転換に役立てることができます。
肩こりが多いのはストレスから?
これまで活動してきて、肩こり、デコルテ・首のリンパの詰まりなどの慢性疲労を訴える入居者様が多いのを感じていました。
以前、肩こりの原因はストレスが多いことを書いたことがありますが、きっとわたしには想像も及ばないほどのストレスを抱えていらっしゃるのでしょう。
(詳しくはブログ記事 「たかが肩こり、されど肩こり!肩こりはストレスの代表サイン」 をご覧ください。)
ソシオエステティックでは、服を脱いでトリートメントすることはないため、そういったご利用者にはヘッドマッサージや肩もみをしてさしあげます。
すると、大きく呼吸をされたり、「呼吸ができるようになった。」とお喜びいただけます。
話し相手になるのもソシオエステティシャンの仕事
先日もいつも音楽を大音量で聴いて気分発散していたという方が「心配事が絶えないので一瞬でもいいから忘れたい」と仰っていました。
好きな香りのアロマオイルでフェイシャルトリートメントをすると、緊張が解れたようで、好きなジャンルの音楽やアーティストのことを楽しそうに話し始めました。
話し相手になるのもソシオエステティックの仕事です。
職員の方々は日常の業務で忙しく、関係ないことをお話するのはためらわれるようで、ずっと誰かとお話がしたかったそうです。
ソシオエステティシャンには、ご利用者様に対し外界での生活や生きることへの希望を思い出させる役割があるのです。
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