【体験】傾聴をともなう美容ケアでストレス解消のお手伝い
苛立っているご利用者様に困惑
婦人保護施設での生活はスマホやお金が管理され自由が少ないため、多かれ少なかれ入居者様はストレスを抱えていらっしゃいます。
先日も全身が浮腫んでいるという入居者様が
「あー、イライラする!全身が痛い!」
と入室するやいなや声を荒げて、怒りを爆発させて来られました。
「本当は今まで通っていたマッサージの先生がいてそこに行きたいけど無理だから…」
「何かもっと強力な器具を使って出来ないんですか?」
と、私では役不足と言わんばかりでした。
これまで何回か担当させていただいて必要とされていると思っていたため、「仕方なくだったんだ。」と思うと落胆しました。
入居者様が感情を表現しやすい接し方
この入居者様がこんなに感情を爆発させて来たのは初めてのことでした。
きっと相当お辛いに違いないと自分に言い聞かせ、パンパンに浮腫んだ脚をさすりながら傾聴を心がけました。
「ここは自由がない」
「ここの生活はメリハリがない」
「ここに来てからずっと体調が悪い」
施設での生活が原因で浮腫が酷くなったという言い分のようでした。
身勝手な言い分のような気もしましたが、本音を聞けたような気がして少し嬉しいような気もしました。
傾聴による心の変化
ソシオエステティシャンは施設の基本方針やルールに基づいて活動しているため、根本的な問題の解決をすることはできません。
しかし、入居者様の言い分に理解を示すことにより、「自分の言い分を聞いてくれる」「自分を理解しようとしてくれる」と感じ、心が落ち着いてくるものです。
施術が終わると、嘘のように落ち着きを取り戻し
「ありがとう!頑張ってフットマッサージするね。」
と仰ってお帰りになられました。
これからも入居者様の心に寄り添うことで、少しでもイライラが収まりストレス解消のお手伝いが出来れば幸いです。
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