【体験】婦人保護施設でのグループによるワークショップ
初めてのワークショップが実現
前回のブログ記事 「【体験】ソシオエステティックは貴重なふれあいの場」で、婦人保護施設という隔離された特殊な環境下では、ソシオエステティシャンは外界と触れ合うことのできる貴重な役割をしていると書きました。
また、入居者様はそれぞれの居室で生活していらっしゃるため、施設の入居者様同士が交流する機会も少ないです。
そこで、施設の担当者様にグループでのワークショップをご提案したところ、先日、初めてセルフケアのワークショップを開催することができました。
思いもよらない展開に困惑
今回の目的は「グループで楽しくセルフケアを学ぶ」
内容は「アロマフットトリートメント」です。
参加者様が緊張した面持ちで会場に入って来られました。
まずは、来られた方から香り選びをしていただくことにしました。
すると、お好きな香りをお聞きしても「わからない」「匂いがしない」と無反応
それでも「香り無しにしますか?」とお尋ねすると、アロマをお選びになられました。
その後、簡単に自己紹介を済ませ、まずは服の上からマッサージ
みなさん、真面目に真似していらっしゃいます。
そして、いよいよアロマオイルを使用したトリートメント
まずは見本をお見せし、その後、実際にやってみます。
今回の参加者は手先が器用な方が多く、みなさんすぐにできるようになりました。
しかし「上手ですね、その調子!」
と話しかけても、無表情
笑うこともなければ、声をあげることもない。
楽しんでいらっしゃるのかどうかもわからない。
きっと嫌ではないはず
今回の参加者はみなさんご自分の意思で出席されています。
ですから、きっと嫌ではないはずだと思い直し、その表情を注視しました。
すると、頬の筋肉が弛んだり、口元が綻ぶ瞬間が見えてきました。
言葉にならない心の声が聞こえて来ました。
もちろん、笑顔は大切です。
しかし、喜びの表現はわかりやすい笑顔だけではありません。
(わたしはいったい参加者に何を期待していたのだろう?)
すぐに結果を求めるのは自分のいけないところ
せっかちな性格は改めなければなりません。
ソシオエステティックには忍耐強さが必要だと感じる今日この頃です。
0コメント